ロックオンSS
ロックオンは、骨董品屋で古びたランプを買った。
なんでもこのランプ、買った人に幸福をもたらすものだという。店主が言っていた。
「願いが3つ叶うんです。でも3つ叶えたらまた売りにこないと駄目ですよ。呪いがかかりますから」
半分冗談だと受けとめ、ロックオンは自室にランプを飾った。
その夜、ロックオンは夢を見た。ランプから綺麗な女性が現われて、ロックオンに願いを言うように言ったのだ。
途中で目を覚ましたロックオンは、冗談半分でランプに向かって言ってみた。
「現金1万円出してくれ」
するとランプから、先ほどの女性が現われた。
女性から現金1万円が渡される。
ロックオンはマジか? と疑った。だが何度見てもちゃんと1万円ある。
「さあ、次の願いをどうぞ」
「世界を平和にしてくれ」
「そういうのは無理です。貴方個人の些細な願いなら叶えられます」
ロックオンは考え込んだ。残りの願いはあと二つ。
「じゃ、そうだな。いくら使っても減らない財布を出してくれ」
「判りました」
ランプの精はぽんと財布を取り出す。
これで願いは残りひとつ。
ロックオンはやけくそになって言った。
「あと願い10000叶えてくれ!」
「判りました、いいですよ」
マジ? となるロックオン。
それからロックオンは可能な限りの小ネタの願いを言った。
「これで1050。残り8950の願いはどうしますか?」
「今日はもう寝かせてくれ。続きは明日だ」
「判りました。これで1051です。おやすみなさい」
やれやれとロックオンは眠りについた。部屋の中にはロックオンが願って出してもらったブランド品などが山積みになっている。
翌朝。
ロックオンはぱちりと目を覚ました。
「お目覚めですか?」
ランプの精が語りかけてくる。
「麦茶」
ロックオンがいう。
「これで1052ですね」
ロックオンの目の前に麦茶の入ったコップが現われた。
ロックオンはそれを飲み干すと、考えた顔になって言った。
「残り8948の願い、いいか?」
「どうぞ」
「残りの願いは、8948のさまざまな試練を俺に与えて欲しいというものだ。幸せは自分で手に入れる。俺に試練を与えてくれ」
「判りました」
そう言うとランプの精は消えた。
ロックオンは起きて着替えると、スメラギにプライベートで出かけたいと申し出、軌道エレベーターで地球に降りることにした。あのランプを売るためだ。
軌道エレベーターは混雑していた。昼までに地球に着けるか判らない。そのとき非常ベルが鳴った。
「お知らせ致します。軌道エレベーターは不慮の事故のため、運転を見合わせております」
アナウンスが流れる。
これが試練その1というやつか。ロックオンはそう思った。
シャトルでプトレマイオスへ戻り、デュナメスに乗りかえる。
ロックオンはようやく地球にたどりついた。もう夕方近い。骨董品屋を見つけると、ロックオンは早速店主にランプを渡した。
「効果はありましたか?」
「あったとも。充分にな」
店主はにんまりと笑った。
「これからが大変ですが頑張ってくださいな」
ロックオンは絶句する。もしかして店主は願いの内容を知っているのだろうか?
そして帰り道、ロックオンがデュナメスで帰ろうとしたとき、AEU、ユニオン、人革連の連合軍に見つかって包囲されることは、まだロックオンは知らずにいた。
FIN
なんでもこのランプ、買った人に幸福をもたらすものだという。店主が言っていた。
「願いが3つ叶うんです。でも3つ叶えたらまた売りにこないと駄目ですよ。呪いがかかりますから」
半分冗談だと受けとめ、ロックオンは自室にランプを飾った。
その夜、ロックオンは夢を見た。ランプから綺麗な女性が現われて、ロックオンに願いを言うように言ったのだ。
途中で目を覚ましたロックオンは、冗談半分でランプに向かって言ってみた。
「現金1万円出してくれ」
するとランプから、先ほどの女性が現われた。
女性から現金1万円が渡される。
ロックオンはマジか? と疑った。だが何度見てもちゃんと1万円ある。
「さあ、次の願いをどうぞ」
「世界を平和にしてくれ」
「そういうのは無理です。貴方個人の些細な願いなら叶えられます」
ロックオンは考え込んだ。残りの願いはあと二つ。
「じゃ、そうだな。いくら使っても減らない財布を出してくれ」
「判りました」
ランプの精はぽんと財布を取り出す。
これで願いは残りひとつ。
ロックオンはやけくそになって言った。
「あと願い10000叶えてくれ!」
「判りました、いいですよ」
マジ? となるロックオン。
それからロックオンは可能な限りの小ネタの願いを言った。
「これで1050。残り8950の願いはどうしますか?」
「今日はもう寝かせてくれ。続きは明日だ」
「判りました。これで1051です。おやすみなさい」
やれやれとロックオンは眠りについた。部屋の中にはロックオンが願って出してもらったブランド品などが山積みになっている。
翌朝。
ロックオンはぱちりと目を覚ました。
「お目覚めですか?」
ランプの精が語りかけてくる。
「麦茶」
ロックオンがいう。
「これで1052ですね」
ロックオンの目の前に麦茶の入ったコップが現われた。
ロックオンはそれを飲み干すと、考えた顔になって言った。
「残り8948の願い、いいか?」
「どうぞ」
「残りの願いは、8948のさまざまな試練を俺に与えて欲しいというものだ。幸せは自分で手に入れる。俺に試練を与えてくれ」
「判りました」
そう言うとランプの精は消えた。
ロックオンは起きて着替えると、スメラギにプライベートで出かけたいと申し出、軌道エレベーターで地球に降りることにした。あのランプを売るためだ。
軌道エレベーターは混雑していた。昼までに地球に着けるか判らない。そのとき非常ベルが鳴った。
「お知らせ致します。軌道エレベーターは不慮の事故のため、運転を見合わせております」
アナウンスが流れる。
これが試練その1というやつか。ロックオンはそう思った。
シャトルでプトレマイオスへ戻り、デュナメスに乗りかえる。
ロックオンはようやく地球にたどりついた。もう夕方近い。骨董品屋を見つけると、ロックオンは早速店主にランプを渡した。
「効果はありましたか?」
「あったとも。充分にな」
店主はにんまりと笑った。
「これからが大変ですが頑張ってくださいな」
ロックオンは絶句する。もしかして店主は願いの内容を知っているのだろうか?
そして帰り道、ロックオンがデュナメスで帰ろうとしたとき、AEU、ユニオン、人革連の連合軍に見つかって包囲されることは、まだロックオンは知らずにいた。
FIN


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