ロックオン&スメラギ&ビリーSS
スメラギは経済特区・東京の競馬場に来ていた。ロックオンが4人のマイスターの中で貧乏籤を引いて、スメラギのお供である。
「うわー、燃えるわね! ロックオン」
「同意を求められても困るんですが」
だがスメラギはその言葉を聞いていなかった。ロックオンは以前、ギャンブルに手を出して痛い目に遭ったので、もう足は洗った。今はスメラギが競馬に夢中になっている。
「ここはやはり大穴狙いよね~。13-4と」
「ミススメラギ、堅実にいった方がいいと思いますよ」
だがこの言葉もスメラギは聞いていなかった。
「じゃあ私、馬券買ってくるから。場所取っておいてね、ロックオン」
そう言うと、スメラギは人ごみの中に姿を消した。
15分後。レース開始5分前にスメラギが戻ってきた。何故か男を連れている。良く見ると、その男は長い髪をポニーテールみたいにしていた。
「旧友のビリーと偶然会っちゃって。連れてきちゃった」
「クジョウ、君、競馬なんてするの?」
カタギリはスメラギをコードネームではなく本名で呼んだ。内心ロックオンが驚く。
「初めてよ。私予測とか超得意だからきっと当たるわ」
カタギリは溜息をついた。
「でも僕にまで馬券買わせなくてもいいだろうに。ただ通りがかっただけなんだから」
スメラギはビールの缶を開けると、カタギリに言った。
「大丈夫大丈夫。負けたら奢ってあげるから」
「謹んで受けさせていただきます」
「あの。ミスクジョウ、俺は?」
「ああ、ロックオン。貴方にも奢ってあげるから」
「謹んで受けさせていただきます」
話を合わせる為とはいえ、ロックオンは初めてスメラギを本名で呼んだ。ちょっと照れくさい。
男二人は、奢ってあげるの一言で情けなくお供をすることになった。
ファンファーレが響く。いよいよレースの始まりだ。
ゲートが開き、馬達が一斉に走り出す。
一番人気は1-3だ。だがスメラギやカタギリの買った馬券は13-4。超大穴だ。
「全財産はたいたんだから勝ってもらわないと!」
スメラギはビールの缶を握り潰し、馬券片手に、
「13-4! 13-4! 13-4! 刺せ刺せ刺せ! いけ~!」
と、超興奮している。
「全財産買ったのか……」
ロックオンが呆れたようにいう。かくいうカタギリも、財布の中身はすでにからっぽだった。無理やりスメラギに買わせられたのだ。
ところが、本命馬の1-3が遅れ始めた。
スメラギはガッツポーズを取る。
13-4が来る。
「来た来た来た来た! 13-4! 13-4!」
「本当かよ……」
つぶやく男二人。
そしてスメラギの予測どおり、13-4が当たった。場内は本命馬が外れたことで一斉にブーイングが起こる。スメラギは得意そうに言った。
「ね? 当たったでしょ。これで8000万は稼げたわ」
「は、8000万?」
「じゃあ僕は600万稼いだことになるのか」
カタギリが驚く。
「凄いね。クジョウ。相変らず君の予測はばっちりだ」
「でしょー! じゃあ二人とも! これから呑みに行くわよ!」
「謹んでお供させていただきます」
男二人は、換金の手続きをすると、スメラギと共に夜の街へ向かうのだった。
FIN
「うわー、燃えるわね! ロックオン」
「同意を求められても困るんですが」
だがスメラギはその言葉を聞いていなかった。ロックオンは以前、ギャンブルに手を出して痛い目に遭ったので、もう足は洗った。今はスメラギが競馬に夢中になっている。
「ここはやはり大穴狙いよね~。13-4と」
「ミススメラギ、堅実にいった方がいいと思いますよ」
だがこの言葉もスメラギは聞いていなかった。
「じゃあ私、馬券買ってくるから。場所取っておいてね、ロックオン」
そう言うと、スメラギは人ごみの中に姿を消した。
15分後。レース開始5分前にスメラギが戻ってきた。何故か男を連れている。良く見ると、その男は長い髪をポニーテールみたいにしていた。
「旧友のビリーと偶然会っちゃって。連れてきちゃった」
「クジョウ、君、競馬なんてするの?」
カタギリはスメラギをコードネームではなく本名で呼んだ。内心ロックオンが驚く。
「初めてよ。私予測とか超得意だからきっと当たるわ」
カタギリは溜息をついた。
「でも僕にまで馬券買わせなくてもいいだろうに。ただ通りがかっただけなんだから」
スメラギはビールの缶を開けると、カタギリに言った。
「大丈夫大丈夫。負けたら奢ってあげるから」
「謹んで受けさせていただきます」
「あの。ミスクジョウ、俺は?」
「ああ、ロックオン。貴方にも奢ってあげるから」
「謹んで受けさせていただきます」
話を合わせる為とはいえ、ロックオンは初めてスメラギを本名で呼んだ。ちょっと照れくさい。
男二人は、奢ってあげるの一言で情けなくお供をすることになった。
ファンファーレが響く。いよいよレースの始まりだ。
ゲートが開き、馬達が一斉に走り出す。
一番人気は1-3だ。だがスメラギやカタギリの買った馬券は13-4。超大穴だ。
「全財産はたいたんだから勝ってもらわないと!」
スメラギはビールの缶を握り潰し、馬券片手に、
「13-4! 13-4! 13-4! 刺せ刺せ刺せ! いけ~!」
と、超興奮している。
「全財産買ったのか……」
ロックオンが呆れたようにいう。かくいうカタギリも、財布の中身はすでにからっぽだった。無理やりスメラギに買わせられたのだ。
ところが、本命馬の1-3が遅れ始めた。
スメラギはガッツポーズを取る。
13-4が来る。
「来た来た来た来た! 13-4! 13-4!」
「本当かよ……」
つぶやく男二人。
そしてスメラギの予測どおり、13-4が当たった。場内は本命馬が外れたことで一斉にブーイングが起こる。スメラギは得意そうに言った。
「ね? 当たったでしょ。これで8000万は稼げたわ」
「は、8000万?」
「じゃあ僕は600万稼いだことになるのか」
カタギリが驚く。
「凄いね。クジョウ。相変らず君の予測はばっちりだ」
「でしょー! じゃあ二人とも! これから呑みに行くわよ!」
「謹んでお供させていただきます」
男二人は、換金の手続きをすると、スメラギと共に夜の街へ向かうのだった。
FIN
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