ティエリアSS
ティエリアは珍しく体調を崩して寝込んでいた。
常に完ぺきで、マイスターとしての使命を何よりも重んずるティエリアが、体調管理できないほどのことがあったのか?
それは珍しいことではない。たまたまティエリアは、先の任務で地球に降りた際、現地で風邪のウィルスに感染しただけなのだ。
しかし生まれて初めて風邪をひいたティエリアにとって、その経験は恐ろしいものだった。
熱が出る。鼻水は止まらない。咳が出る。筋肉の節々が痛む。
一応市販の風邪薬を飲んだのだが、ティエリアは知識がなかったので、食事抜きで飲んでいた。
それで余計効かなくなっていた。
他のマイスターには連絡を入れていない。スメラギもこのことは知らない。
知られたらマイスター失格だと思われるかも知れないからだ。
だが、ベッドで横になっているティエリアの携帯端末が鳴った。
ティエリアは応答に出る。相手はロックオンだった。
「おい、ティエリア。もうブリーフィング始ってるのに何で来ないんだ」
「ごほごほ、ロックオン・ストラトス。ごほん。済まない。今から行く」
「おいおい。寝てたのか?」
「まあな。ごほん」
ロックオンは眉をひそめた。
「もしかしてお前、風邪ひいてるのか?」
「ごほ、ち、違う!」
「その様子のどこが違うって言うんだ。今から俺が見に行く。大人しく寝ていろ」
そう言うと、ロックオンは携帯端末を切った。
数分後、ロックオンがティエリアの部屋を訪ねてきた。
ティエリアはのろのろとベッドから身を起こすと、部屋のロックを外した。
ロックオンがティエリアの私室に入る。
「お前、やっぱり風邪だろ」
ロックオンがティエリアの額に手を当て、自分の体温との差を確かめる。
その間もティエリアは咳が止まらずごほごほ言っていた。
「風邪薬は飲んだのか?」
「一応飲んだ」
「飯は?」
「食べていない。食欲がない」
その答えに、ロックオンは呆れたように言った。
「あのな、薬は食ってから飲まなきゃ効かねえんだよ」
ティエリアがしおらしく言う。
「判った。何か食べてくる」
そう言い、ティエリアはトレミーの食堂へ向かった。
ロックオンはやれやれという表情になり、スメラギへ端末で連絡を入れた。
「ミススメラギ、ティエリアは風邪ひいてダウンです。あいつを戦力から外して、戦術を練り直してください」
「そうなの。判ったわ」
スメラギから返事が返ってくる。
ロックオンはブリーフィングに戻るべく、ティエリアがちゃんと食べているか確認して、刹那達が待つブリーフィングルームに戻った。
こうして、ティエリア抜きのブリーフィングが始まるのだった。
FIN


あおです。こちらのブログでは初めましてです。 ティエリアはプライドが高く取っつきにくいかんじでしたがロックオンと出会って変わりましたね。
ガーディガンが印象的です
投稿: くりん | 2008年10月29日 (水) 13時00分
あおです
さっきのコメ訂正です
× ガーディガン
○ カーディガン
リンク先のブログは
写真の中のぴーす!v(^^)あおがくりんという名前で書いてます。こちらもよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
投稿: くりん | 2008年10月29日 (水) 15時26分
こんばんは。コメント有難うございます。ティエリア、ロックオンに会ってから変わりましたよね。
投稿: HIROMI | 2008年10月29日 (水) 18時45分