刹那&子猫SS
子猫のエクシアがトレミーに来てから4ヵ月半。宇宙での暮らしも相当慣れたようで、特に無重力ブロックで遊ぶのがお気に入りのようだった。
今日も刹那は、朝起きると、エクシアに餌をやり、ミッションシミュレーターの置いてある無重力ブロックへエクシアを連れて行った。
刹那はエクシアを放し、1匹で遊ばせると、自分はシミュレーターに向かった。
A級のミッションシミュレート画面を選ぶと、刹那の前に擬似空間が広がった。
カスタムフラッグ宇宙戦仕様が画面に映る。
エクシアが背後でみゃあと鳴くのを聞きながら、刹那は仮想の敵へ攻撃を仕掛けた。
1時間後。シミュレーターでの訓練を終えた刹那が、子猫のエクシアを連れてブリーフィングルームへ行く。そこは1Gあったので、エクシアはソファーの上にぴょんと飛び乗った。
「いい子にしていたな。エクシア。ご褒美の餌だ」
刹那はそう言うと、ポケットから子猫用の餌を取り出し、ひとつひとつエクシアに与える。
エクシアはみゃあと鳴くと、その餌を美味しそうに食べた。
そこへロックオンとアレルヤ、ティエリアがやってきた。
「刹那、またエクシアと遊んでいるのか」
「楽しそうだね」
「……」
3人3様の答えが返ってくる。
イアンが作ってくれた、子猫用のノーマルスーツはエクシアにぴったりだった。作ってもらって以来、刹那は子猫のエクシアとともに出撃している。
そのことに対して、ティエリアは不快感を露にしていた。
ガンダムマイスターに相応しくないと判断してのことだ。
「なんだよ、ティエリア。まだ怒っているのか?」
ロックオンが言う。
「別にそういうわけじゃない」
「その顔のどこがそうじゃないって言うんだ」
言い合う二人を横目に、刹那とアレルヤは子猫のエクシアと遊んでいた。
アレルヤが刹那から借りた、子猫用のおもちゃでエクシアと遊ぶ。
みゃあみゃあ。エクシアが鳴き、アレルヤのかざすおもちゃに夢中になる。
尻尾をぱたぱたさせて遊ぶ姿は本当に可愛かった。
「アレルヤ、そろそろそれ、返してくれ」
エクシアと遊びたい刹那がアレルヤに言う。
「ああ、ごめん刹那。返すよ」
そう言い、アレルヤは刹那におもちゃを返した。
エクシアがまたみゃあと鳴き、一番大好きなご主人様である刹那の元へ向かう。
刹那の腕の中に納まり、刹那の頬をぺろぺろ舐めるエクシア。
「こら、エクシア、くすぐったいぞ」
刹那は笑顔を見せた。めったに見られない刹那の笑顔に、言い合いを続けていたロックオンとティエリアと、アレルヤも言葉を失う。
「どうかしたか? 皆揃って」
刹那が疑問符を飛ばす。
「い、いや、珍しいものを見たと思ってな」
「うん、そうだね」
「ああ」
再び3人3様の答えが返ってくる。
刹那は? となるが、その理由は判らなかった。
FIN


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