トレミークルー ショートギャグSS
働かざる者食うべからず。
トレミーの中ではそれが不文律になっていた。
そのため、最も働いているスメラギやガンダムマイスターの待遇はかなり良かった。
だが、そのあおりを食って、フェルトやクリス、ラッセ、リヒティ、イアン、モレノなどの待遇はどう見てもよいとは言えなかった。
徹夜で働いていても、もらえる賃金はマイスターの半分以下。
思わず愚痴の一つも漏れてくるものである。
ラッセは徹夜でリヒティに代わり、操舵を任された。
今リヒティは仮眠を取っている。
「お互い大変ね、ラッセ」
クリスが声をかけてくる。
「まったくだ。ストライキの一つも起こしたいところだな」
「本気で?」
フェルトが問う。
「そうすりゃ、少しは俺達の待遇も良くなるだろうさ」
ラッセが答える。
「ストライキか……そうよね。私達がいなかったら、いくらスメラギさんが優秀だからって、マイスターの皆は発進ひとつもできないものね」
クリスは納得したように言った。
「じゃあ、本気で起してみるか? ストライキ」
「やりましょう? これで少しは私たちの待遇が良くなるんだったら」
クリスの一言で、トレミークルーの皆は突然のストライキを始めた。
イアンやモレノ、リヒティも加わっている。
スメラギは頭を抱えた。
「貴方達……」
だがクリスたちの決意は固かった。
「断固として待遇の改善を要求します」
「そうだそうだ! マイスターだけなんであんなに金もらってるんだ!」
「スメラギさんだって、仕事が終わればブリッジでも酒飲んでるっす! ずるいっす!」
「私だって地球にいいお洋服買いにいきたーい!」
刹那ちたもお互いを見てやれやれと息をつく。
「あのね、パイロットは生死の境を彷徨うのよ。待遇が良くて当然でしょう?」
「それは判ります。でも私たちだって壁一枚越えたら宇宙のチリ屑です」
クリスが答える。
スメラギは降参というように掌をひらひらと振った。
「判ったわ。貴方達の待遇、少しでも良くなるよう、考えてみるから」
やったーと抱き合うクリスとフェルト。ラッセはガッツポーズをとり、リヒティも加わる。
「やれやれ。俺は別に今のままでも構わないんだがな」
イアンがぼそりと言う。
「何をいってるすか、おやっさん!」
「そうよそうよ! 待遇が良くなれば生活も楽になるんだから!」
リヒティとクリスに立て続けに言われ、イアンはたじろいだ。
「わ、判ったよ。待遇改善は確かに有難いからな」
「その分、マイスターのお給料、少し減らすから」
スメラギが言う。
とたんにロックオンたちが色めき立つ。
「ええ! 何で俺達におはちが回ってくるんだ!」
「ミススメラギ! あなたこそお給料減らすべきでしょう!」
「そうだそうだ!」
「その通り、万死に値する!」
だがスメラギは、その言葉を軽く無視すると、ブリッジから出て行った。
「おい、今度は俺たちがストライキやろうぜ」
「ガンダム同盟労働組合だな」
「スメラギさんだけずるいよね」
「それには賛成だ」
こうして、次の戦闘時、マイスター4人は出撃を拒否。
トレミーは逃げ回るので精いっぱいだった。
敵を何とかやり過ごしたのち、コクピットで閉じこもってストライキを敢行している刹那達に向かって、スメラギは言った。
「判ったわ。私のお給料半分に減らして貴方達に回すから、もう出てきて頂戴」
とたんに4人のマイスターはコクピットから出てきた。
あまりにも現金な彼等の行動に、スメラギは頭を抱えるのだった。
FIN


とても素敵な小説をお書きになられますね!
ライル×ティエリア凄くいいカップリングですよね★
これからも頑張って下さい(^^)
投稿: 和風のおかず | 2008年12月 5日 (金) 22時54分
とても素敵な小説をお書きになられますね!
ライル×ティエリア凄くいよかったです★
これからも頑張って下さい(^^)
投稿: 和風のおかず | 2008年12月 5日 (金) 22時54分
読んでくださって有難うございます。これからもSS書いていきますので、また見にきてくださいね。
投稿: HIROMI | 2008年12月 5日 (金) 23時13分