ガンダム00 セカンドシーズンその後・妄想SS
戦いは終わった。
と、言ってもつかの間の平和に過ぎないが。
それでもトレミーのクルーやCBの仲間たち、ガンダムマイスターたちにひと時の休息が与えられたのは事実だ。
刹那、ライルはCBに残った。いつまた新たな戦いの火種が生まれるか判らない。今のCBは、地球の紛争や争いを監視する役目を背負っている。
ティエリアは肉体を失った。
ヴェーダ内部でリボンズと対峙したとき、撃たれて命を落とした。
しかし彼の意識は死んではいない。ヴェーダと一体化し、地球を見守る役目についたのだ。
アレルヤは、ようやく意識が統合されたマリー(ソーマ)とともに、自分が犯した罪を償うための旅に出た。少ない荷物をまとめ、マリーを連れて地球に降り、各地を巡礼して回っている。
ガンダム4機はほぼ壊滅的なダメージを受けた。一応トレミーに収容し、イアンやリンダが修復に当たっている。いつまたガンダムが必要になるか判らないからだ。
地球では、新たな平和を目指す地球連合政府と、アザディスタンの皇女、マリナ・イスマイールが中心となって、アザディスタンが復興され、ようやく人々が安心して眠れる日々がやってきた。
マリナからの手紙を読んだ刹那は、彼なりにマリナの力になりたいと思っていた。と、言っても、ガンダムで武力介入しか出来ない刹那は邪魔な存在かもしれないが。
一国の皇女と一民間人である刹那では身分に違いがありすぎる。
だから二人の存在は遠い。
それでも構わないと刹那は思っていた。今の自分たちにはやることがある。
だからこれでいいのだと。
時々、アレルヤからトレミーに連絡が入る。元気なアレルヤとマリーの姿を見て、トレミークルーは安心したような顔になる。
そして今日もアレルヤから連絡が入った。
スメラギがミレイナに命じてスクリーンに二人の姿を映させる。
「お元気ですか? 皆さん」
「皆、元気よ。アレルヤ、あなたも元気そうね。旅は順調?」
スメラギが答える。
「はい。元気です。マリーも」
「お久しぶりです、スメラギさん」
マリーが挨拶する。
アレルヤはマリーの手を取ると、ちょっと恥ずかしそうに頬を染めて言った。
「実は、この夏には僕、父親になるんです」
フェルトやスメラギ、ミレイナが驚いたように振り返った。
「じゃあマリーさん妊娠中?」
「そんな体で旅して大丈夫なの?」
「本当なんですか、ハプティズムさん?」
恥ずかしげにマリーが答える。
「まだ安定期じゃありませんが、無理をしないようにしていますし、私にはアレルヤがいますから」
マリーがアレルヤに視線を移す。
「大丈夫です。マリーと僕の大事な子供のことは命に代えても守ります」
「よかったじゃないか、アレルヤ」
「そうだな」
刹那とライルも言う。
「おめでとう。子供が生まれたら、一度トレミーに顔を出しに来て」
スメラギが言う。
「もちろんです。僕も皆さんに会えるのを楽しみにしています。それじゃ」
通信が切れた。まさか一番奥手に見えたアレルヤが……と、皆顔を見合わせる。
「羨ましいな。俺もこういった話がほしいぜ」
「すまないロックオン」
刹那が謝る。アニューのことを思い出したのだ。
「いいって。謝らなくても。俺は俺でまた新しい出会いを見つけるさ」
ライルの表情はさばさばしていた。ほっとする刹那。
「お前こそ、マリナ・イスマイールとはどうなんだ?」
「俺と彼女はそんな関係じゃない」
刹那が断言する。実際、そのとおりだった。
「とにかく、今日はアレルヤのおめでたい話で幸せね。私たち」
スメラギの言葉に、みな頷く。
「クジョウ。僕たちもそろそろ……」
ブリッジにやってきたカタギリが言う。
「そういえばお二人は恋人同士でしたねですぅ」
「ミレイナ、からかわないで。でも本当にそろそろ身を固めようかしら」
スメラギは考え込んだ顔になる。
「じゃあ来年の君の誕生日までにはプロポーズの言葉を考えておくよ」
くすり、とスメラギが微笑んだ。
「お願いね、ビリー」
そうして、平和なトレミークルーたちの一日は過ぎてゆくのだった。
FIN
と、言ってもつかの間の平和に過ぎないが。
それでもトレミーのクルーやCBの仲間たち、ガンダムマイスターたちにひと時の休息が与えられたのは事実だ。
刹那、ライルはCBに残った。いつまた新たな戦いの火種が生まれるか判らない。今のCBは、地球の紛争や争いを監視する役目を背負っている。
ティエリアは肉体を失った。
ヴェーダ内部でリボンズと対峙したとき、撃たれて命を落とした。
しかし彼の意識は死んではいない。ヴェーダと一体化し、地球を見守る役目についたのだ。
アレルヤは、ようやく意識が統合されたマリー(ソーマ)とともに、自分が犯した罪を償うための旅に出た。少ない荷物をまとめ、マリーを連れて地球に降り、各地を巡礼して回っている。
ガンダム4機はほぼ壊滅的なダメージを受けた。一応トレミーに収容し、イアンやリンダが修復に当たっている。いつまたガンダムが必要になるか判らないからだ。
地球では、新たな平和を目指す地球連合政府と、アザディスタンの皇女、マリナ・イスマイールが中心となって、アザディスタンが復興され、ようやく人々が安心して眠れる日々がやってきた。
マリナからの手紙を読んだ刹那は、彼なりにマリナの力になりたいと思っていた。と、言っても、ガンダムで武力介入しか出来ない刹那は邪魔な存在かもしれないが。
一国の皇女と一民間人である刹那では身分に違いがありすぎる。
だから二人の存在は遠い。
それでも構わないと刹那は思っていた。今の自分たちにはやることがある。
だからこれでいいのだと。
時々、アレルヤからトレミーに連絡が入る。元気なアレルヤとマリーの姿を見て、トレミークルーは安心したような顔になる。
そして今日もアレルヤから連絡が入った。
スメラギがミレイナに命じてスクリーンに二人の姿を映させる。
「お元気ですか? 皆さん」
「皆、元気よ。アレルヤ、あなたも元気そうね。旅は順調?」
スメラギが答える。
「はい。元気です。マリーも」
「お久しぶりです、スメラギさん」
マリーが挨拶する。
アレルヤはマリーの手を取ると、ちょっと恥ずかしそうに頬を染めて言った。
「実は、この夏には僕、父親になるんです」
フェルトやスメラギ、ミレイナが驚いたように振り返った。
「じゃあマリーさん妊娠中?」
「そんな体で旅して大丈夫なの?」
「本当なんですか、ハプティズムさん?」
恥ずかしげにマリーが答える。
「まだ安定期じゃありませんが、無理をしないようにしていますし、私にはアレルヤがいますから」
マリーがアレルヤに視線を移す。
「大丈夫です。マリーと僕の大事な子供のことは命に代えても守ります」
「よかったじゃないか、アレルヤ」
「そうだな」
刹那とライルも言う。
「おめでとう。子供が生まれたら、一度トレミーに顔を出しに来て」
スメラギが言う。
「もちろんです。僕も皆さんに会えるのを楽しみにしています。それじゃ」
通信が切れた。まさか一番奥手に見えたアレルヤが……と、皆顔を見合わせる。
「羨ましいな。俺もこういった話がほしいぜ」
「すまないロックオン」
刹那が謝る。アニューのことを思い出したのだ。
「いいって。謝らなくても。俺は俺でまた新しい出会いを見つけるさ」
ライルの表情はさばさばしていた。ほっとする刹那。
「お前こそ、マリナ・イスマイールとはどうなんだ?」
「俺と彼女はそんな関係じゃない」
刹那が断言する。実際、そのとおりだった。
「とにかく、今日はアレルヤのおめでたい話で幸せね。私たち」
スメラギの言葉に、みな頷く。
「クジョウ。僕たちもそろそろ……」
ブリッジにやってきたカタギリが言う。
「そういえばお二人は恋人同士でしたねですぅ」
「ミレイナ、からかわないで。でも本当にそろそろ身を固めようかしら」
スメラギは考え込んだ顔になる。
「じゃあ来年の君の誕生日までにはプロポーズの言葉を考えておくよ」
くすり、とスメラギが微笑んだ。
「お願いね、ビリー」
そうして、平和なトレミークルーたちの一日は過ぎてゆくのだった。
FIN


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