刹那&フェルトSS続き
刹那は約束通り、フェルトを連れてアイルランドの墓地に来た。
ニール・ディランディことロックオン・ストラトスの墓参りに来たのだ。
「フェルト、ここだ」
「あ……」
アニューの墓がすぐそばに建っている。
「気にするな」
「うん……」
フェルトは墓の前にひざまづくと、持ってきた花束を置き、目を閉じて祈り始めた。
「ロックオン……」
小さくつぶやく。そのつぶやきは天国のニールに届いているだろうか。
「フェルト、そろそろ行こう」
「うん」
刹那に促され、フェルトは後ろ髪を引かれる思いで墓地を後にした。
数時間後。
二人はアイルランドの町中の喫茶店にいた。
以前ロックオンが刹那を連れてやってきた、ココアが絶品の店だ。
「ここはロックオンがよく来ていた店なんだそうだ。俺も以前連れて行ってもらったことがある」
「そうなんだ」
刹那はメニューをフェルトに見せた。
「何がいい? 好きなもの頼んでいいぞ。俺が奢るから」
「じゃあ、ココアとチーズケーキにする」
「そうか。俺も同じものを頼もう」
刹那は店員を呼ぶと、二人分のオーダーを通した。
ゆったりとした空気が流れる。
普段寡黙な刹那と、おしゃべりは苦手なフェルトだ。自然と静かな時間が流れてしまう。
フェルトは思い切って聞いてみた。
「刹那、本当にマリナさんのこと、好きじゃないの?」
「好きとか嫌いとかじゃない。ただ縁があっただけだ」
「そうなんだ……」
再び沈黙が流れる。
……。
そこへ店員がやってきた。
「お待たせいたしました。ココアお二つとチーズケーキお二つです」
店員がテーブルの上にココアとチーズケーキを置く。
「食うか」
「うん」
二人はチーズケーキとココアに手をつけ始めた。
「このココア、本当に美味しい……!」
「だろう? ロックオンが勧めていたんだ、これ」
フェルトは黙って頷き、ココアを一口すする。
やがてテーブルに置かれた品は空になった。
「少し長居しよう。ロックオンの思い出話でもするか」
「うん」
フェルトは嬉しそうに言った。
そして二人は夕方まで、生前のロックオンがいかに優しくて包容力の大きかった人物か話し合った。
「そろそろトレミーに戻ろう。いい加減長居しすぎた」
「そうだね」
そう言い、刹那はフェルトをレンタカーの助手席に座らせると、軌道エレベーターまで向かうのだった。
FIN
ニール・ディランディことロックオン・ストラトスの墓参りに来たのだ。
「フェルト、ここだ」
「あ……」
アニューの墓がすぐそばに建っている。
「気にするな」
「うん……」
フェルトは墓の前にひざまづくと、持ってきた花束を置き、目を閉じて祈り始めた。
「ロックオン……」
小さくつぶやく。そのつぶやきは天国のニールに届いているだろうか。
「フェルト、そろそろ行こう」
「うん」
刹那に促され、フェルトは後ろ髪を引かれる思いで墓地を後にした。
数時間後。
二人はアイルランドの町中の喫茶店にいた。
以前ロックオンが刹那を連れてやってきた、ココアが絶品の店だ。
「ここはロックオンがよく来ていた店なんだそうだ。俺も以前連れて行ってもらったことがある」
「そうなんだ」
刹那はメニューをフェルトに見せた。
「何がいい? 好きなもの頼んでいいぞ。俺が奢るから」
「じゃあ、ココアとチーズケーキにする」
「そうか。俺も同じものを頼もう」
刹那は店員を呼ぶと、二人分のオーダーを通した。
ゆったりとした空気が流れる。
普段寡黙な刹那と、おしゃべりは苦手なフェルトだ。自然と静かな時間が流れてしまう。
フェルトは思い切って聞いてみた。
「刹那、本当にマリナさんのこと、好きじゃないの?」
「好きとか嫌いとかじゃない。ただ縁があっただけだ」
「そうなんだ……」
再び沈黙が流れる。
……。
そこへ店員がやってきた。
「お待たせいたしました。ココアお二つとチーズケーキお二つです」
店員がテーブルの上にココアとチーズケーキを置く。
「食うか」
「うん」
二人はチーズケーキとココアに手をつけ始めた。
「このココア、本当に美味しい……!」
「だろう? ロックオンが勧めていたんだ、これ」
フェルトは黙って頷き、ココアを一口すする。
やがてテーブルに置かれた品は空になった。
「少し長居しよう。ロックオンの思い出話でもするか」
「うん」
フェルトは嬉しそうに言った。
そして二人は夕方まで、生前のロックオンがいかに優しくて包容力の大きかった人物か話し合った。
「そろそろトレミーに戻ろう。いい加減長居しすぎた」
「そうだね」
そう言い、刹那はフェルトをレンタカーの助手席に座らせると、軌道エレベーターまで向かうのだった。
FIN


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