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2008年9月13日 (土)

ATXチームSS

 ATXチームは、今日は非番。それでも遊んでいる訳ではないのがATXチームだ。特にキョウスケは自分にも他人にも厳しかった。
「キョウスケ、一息入れたら?」
 キョウスケの恋人であり、パートナーでもあるエクセレンが、ミッションシミュレーションの画面に向かっているキョウスケに、缶コーヒーを手渡しながら告げた。
「あと20面クリアしたら休憩する」
 キョウスケのそっけない返事に、エクセレンはため息をついた。
 非番の日くらいデートしたいなと思っているエクセレンだったが、そんな悠長なことを言っていられないのが現在の状況だ。
 修羅達の侵攻を止めなければ、地球に明日はなくなる。
 修羅からフォルカなどが仲間になり、戦力は増したが、修羅の戦力はまだまだ残っている。
 そこへブリットとクスハが顔を見せに来た。
「キョウスケ中尉、力が入っていますね」
「エクセレンさんもシミュレーションを?」
 エクセレンは手のひらをひらひらと振った。
「非番の日くらい休みたいじゃない。でもキョウスケは頭が固いのよね~」
「固くて悪かったな」
 キョウスケが答える。
 クスハは手に持っていたクッキーをエクセレンに差し出した。
「手作りですけど、いかがですか?」
「わお! 美味しそう。いいの?」
「ええ」
「じゃ、遠慮なく頂くわ」
 エクセレンがクッキーを一口かじる。口の中にシナモンのいい香りが一杯に広がった。
「シナモンクッキーね、クスハちゃん」
「はい。そうです」
 エクセレンは口をもぐもぐさせながら答えた。
「とっても美味しい! クスハちゃん、貴方いいお嫁さんになれるわよ」
 クスハドリンクでは多くの犠牲(?)を出しているクスハだが、料理の腕はなかなかのものだった。
「ブリット君もどう?」
「有難う、クスハ」
 ブリットもクッキーを受け取った。ついでにキョウスケの分も手に取る。
 キョウスケはシミュレーションをやっと終わらせようとしていた。
「キョウスケ中尉、クスハからの差し入れです。どうぞ」
 キョウスケは席を立つと、クッキーを受け取った。
「有り難く頂く」
 缶コーヒーを開けながらキョウスケが答えた。
「キョウスケ、もういいでしょ? どこかへ出かけましょうよ」
 エクセレンが言う。
「そうだな。たまには息抜きも必要だ。外出許可をもらってくる。第1デッキで待っていてくれ」
 キョウスケはそう言うと、艦長室に向かって行った。
 エクセレンは「行ってらっしゃーい」と手を振っている。
「良かったですね。エクセレン少尉」
「有難う、クスハちゃん」
 そう言い、エクセレンは化粧直しをすると、第1デッキへ向かうのだった。

FIN

2008年9月 3日 (水)

第2次スパロボα ゼンガー&イルイSS

 ゼンガーはイルイに誕生日を尋ねた。
 何か誕生日祝いをしてやろうという心づもりからである。
 しかしイルイは自分の名前以外何も覚えていなかった。
 ゼンガーはしばし考え込む。そしてふと顔をあげた。
「そうだ、イルイ。俺と初めて出会った日を誕生日にしよう」
「私が……ゼンガーと?」
「ああ。嫌か?」
 ふるふるとツインテールの金髪が横に振られた。
「嫌じゃないよ。嬉しい……有難う、ゼンガー」
 イルイは嬉しそうに言った。
「初めて出会った日はとうに過ぎてしまったからな。今日は俺は非番だ。今から外のレストランに行って誕生祝いをしよう」
「え? いいの?」
 イルイが戸惑ったように答える。
「ブライト艦長には非番の許可を取ってある。心配するな」
「有難う、ゼンガー」
 そしてゼンガーは外出許可をもらうと、丁度ラー・カイラムが滞在していたヨーロッパのある綺麗な町にイルイを連れて降り立った。
 バギーを借りてきたのでそれに二人で乗る。
 ゼンガーはアクセルを吹かせると、町中へ向かってバギーを発進させた。
 やがて1軒のレストランの前でバギーを止める。
 そこは北ヨーロッパの名物料理を出しているこじんまりとした綺麗な店だった。
 イルイは一目見ただけでその店が気に入った様子だった。
「どうだ、イルイ。ここでいいか?」
「うん、ゼンガー。私このお店気にいっちゃった」
 そして店員に案内され、二人は奥のテーブル席へ案内された。
 ゼンガーは肉料理を、イルイはパスタを注文した。デザートのパフェも追加注文する。
「楽しみだね、ゼンガー」
「ああ」
 やがて二人のテーブルに料理が運ばれてきた。
 美味しそうな匂いがする。
 二人は料理に手をつけはじめた。
 イルイがじーっとゼンガーを見つめる。
 ゼンガーはその視線に気づき、
「どうした?」
 とイルイに聞いた。
「お顔見てたの……ゼンガーの目、青いね」
「イルイこそ、金色の目が似合っているじゃないか」
「そうかな」
 そしてイルイはパスタを一口食べた。
「美味しい!」
「そうか。それは良かった」
 ゼンガーはブラックコーヒーを一口すすると、肉料理に意識を戻した。
 イルイは幼い手でパスタを器用に食べている。
 そんなイルイを見て、ゼンガーは連れてきて良かったと心から思うのだった。

FIN

2008年9月 2日 (火)

第3次スパロボα ゼンガー&イルイSS

 ゼンガーは、ケイサル・エフェスとの決戦後、孤児となったイルイを引き取って育てることにした。イルイには強力な念動力があり、彼女を狙う輩もまた現れるだろう。ゼンガーはそんなイルイを守るための剣となる決意をしたのだ。
 幸い、テスラ・ライヒ研究所が、ほど近くの住宅街に2人の住む家を用意してくれた。
 もうダイゼンガーは必要ない。ゼンガーはダイゼンガーをテスラ・ライヒ研究所に預けると、イルイとともに静かに暮しはじめた。
 時々、αナンバーズの皆が遊びに来てくれる。ゼンガーは来客は苦手だったが、イルイは懐かしい顔に会えると大喜びだった。
 その日もゼンガー宅を訪ねてきた人物がいた。
 大雷凰のパイロット、トウマと、その開発者、ミナキである。
 二人は手をつないでいた。
 イルイが目を丸くする。
「トウマさん、ミナキさん、いつから恋人同士になったの?」
 トウマははみかみながら答えた。
「ケイサル・エフェスを倒した直後からかな」
「ええ」
 ミナキも答える。
「良かったね、トウマさん」
「有難う、イルイ」
 そしてトウマは手土産に持っていたケーキの箱を差し出した。
 嬉しそうに受け取るイルイ。
「ケーキ大好きなの。有難う、トウマさん」
 ゼンガーが言う。
「玄関での立ち話も何だろう。中に入ってくれ」
「お邪魔します」
「どうぞ、こっちです」
 イルイがリビングへトウマとミナキを案内する。
 そしてキッチンへ行くと、最も得意としている美味しいコーヒーを4人分淹れて、運んできた。
 トウマはケーキの箱を開けていた。
 ミナキが皿にケーキを盛り付ける。
「コーヒー、持ってきました」
「有難う、イルイ」
 ゼンガーが答える。
 そして4人は夜が更けるまでお互いの近況やいろいろな思い出話を語り合った。
「実は私……」
 ミナキが恥ずかしそうに呟く。
「どうしたんですか? ミナキさん」
「夏にはママになるの」
「え?」
 一瞬、イルイは意味が判らず戸惑った。
「結婚するんだよ、俺達」
 トウマが言う。
「そうか。それはめでたい。良かったな、トウマ」
「式には呼んでくださいね」
「勿論だよ、イルイ」
 トウマが照れながら言う。
「αナンバーズの人たちを皆呼んで、盛大なパーティーしましょうね」
「それはいい考えだ、イルイ。料理はレーツェルに任せておけばいいしな」
「比瑪さんや勇さん、キンケドゥさんたちは今頃どうしているかなぁ」
 イルイの言葉に、トウマが答えた。
「俺の会ったことないαナンバーズの人だな?」
「うん」
 イルイがショートケーキの最後の一口を食べながら答える。
「ともかくおめでとう、トウマ、ミナキ」
 ゼンガーの祝福の言葉を最後に、楽しいひと時は幕を閉じたのだった。

FIN

2008年8月26日 (火)

スパロボMX ヒューゴ&アクアSS

 ヒューゴは悩んでいた。すでに自分の体が半分サイボーグなことは、もうマグネイト・テンの皆にカミングアウトしてある。カミングアウトしたというより、知られてしまったという意味合いの方が大きいが。
 ヒューゴが悩んでいるのは、自分の体のことで、他の皆が余計な心配をして今後出撃させてもらえないかも知れないということだった。
「ヒューゴ。いるんでしょ? 入るわよ」
 そう言い、アクアがヒューゴの私室に入ってきた。
「最初みんな驚いていたけれど、今は落ち着いているみたい。心配しなくていいわよ、ヒューゴ」
 アクアはヒューゴの悩みを察していた。年上として、パートナーとして。そして何より、ヒューゴに対して憎からぬ想いを胸に秘めているアクアならではの言葉だった。
「そうか。今はザパトのくれた新しい薬もうまく馴染んでいる。今までのように、戦闘中いきなり手足が動かなくなるなんてことはないだろう」
 ヒューゴが答える。
「だから今までどおり戦いましょう。アルベロ・エストやミッテ先生が何を考えているか判らないけれど、私たちは結果を出さなくてはならないのだから」
 ヒューゴにとって、アルベロと戦うことは何に代えても辛いことだった。それはアクアも同じだ。アクアの恩師であるエルデ・ミッテがアルベロと行動を共にしていたと知った時は動揺し、戦えなかった。
 でも今はそんなことを言っている場合ではない。
 二人は完成した新しい機体、サーベラス・イグナイトの元へ向かった。
 複座式で、変形することによって、近距離戦、遠距離線、どちらにも対応できる機体だ。近距離戦はヒューゴが、遠距離戦はアクアが担当する。
 今までのように、サーベラスのTEアブゾーバーが不安定になることはない。
 そう、これは完成機なのだ。
 ザパトが最も望んだ形の。彼の企みがどうであれ、ヒューゴとアクアは、サーベラス・イグナイトを入手したことを素直に喜んでいた。
 格納庫の2人の元へ、甲児がやってきた。
「よう、ヒューゴ、アクア。もう大丈夫なのか?」
「ああ。おかげさまでな」
「これからは私も戦うわ」
 甲児は驚いた顔になる。
「アクアさんも戦うのか? ヒューゴだけじゃなくて」
「サーベラス・イグナイトは変形することによって、近距離戦、遠距離戦の2つのモードを持っているの。ヒューゴが近距離戦、私が遠距離戦を担当することになったわ」
「そうなのか」
 そこへ北斗、銀河も顔を出した。
「ヒューゴさん、寝ていなくて大丈夫なんですか?」
「アクアさんも戦うって本当かよ」
 2人が問う。
「ええ、本当よ。ヒューゴも今はすっかり落ち着いているわ。心配してくれて有難う」
 アクアが答える。
 ヒューゴは黙ってサーベラス・イグナイトを見上げていた。
(アルベロ……あんたが何を考えているのか俺にはまだ判らない。けれど負けはしない)
 ヒューゴはアクアと共に、再び戦う決意を新たにするのだった。

FIN

2008年5月10日 (土)

スパロボMX 電童SS

 ブライトがブリーフィングルームで皆に告げた。

「次に行くのはGEAR本部だ。そこで新しい特機とパイロットを受領することになっている」

GEAR……?」

 聞きなれない単語に、ヒューゴはおうむ返しに言った。

「対ガルファの秘密組織だ。知らなくても無理はない。私もつい最近知ったからな」

「ガルファとはなんです?」

 アクアが質問した。

「ガルファとは地球侵略を狙う機械生命体と聞いている。詳しいことはGEARの責任者、渋谷長官が教えてくれるだろう」

 ジュドーは口を尖らせた。

「地球侵略を狙う異星の生命体ね。ホント、地球には全然平和が訪れないんだな」

「そうよね」

 ルーも続ける。

 そしてネェル・アーガマは地球に向かって降りて行った。

 一方、星見町。

 一台の引越しトラックがあるこじんまりとした喫茶店の前で止まった。中から栗色の髪をした、綺麗な顔の少年が降りてきた。続いてその母親であろう女性も。短くカットされたやはり栗色の髪が柔らかなウェーブをしている。目元はきりっとしており、かなりの美人だ。

「北斗、引越しの本格的な作業は業者さんに任せましょう? 圭介さんは仕事で遅くなると言っていたし」

「そうだね。母さん」

 北斗と呼ばれた少年の足元で、一匹のボーダーコリーが吠える。

「ジュピター、お行儀良くして」

 北斗の言葉に、ジュピターはとたんにおとなしくなった。

「北斗、どこか行って見たいところはある?」

 北斗は答えた。

「じゃあ学校が見てみたいな」

「そうね。明日から通うところだもんね」

 北斗の母親……草薙織絵が言った。

 さっそく二人は近所の星見小学校へ向かう。北斗は5年1組に転入することが決まっていた。

 時間はもう放課後。思い思いに帰る生徒や、グラウンドで遊んでいる子供達の姿が見て取れる。

「はっ! ふん! ほ!」

 少林寺拳法の型をしている少年がいた。北斗の長い前髪とは違い、綺麗に刈り上げられた坊主頭で、短い足で華麗に空中を切る。

(昨日はまた母ちゃんに負けた。修行してあのキングオブハートや竜崎一矢さんみたいに……)

「あ? なんだ? お前」

「いや、変わったダンスだなと思って」

「ちゃうわ! これは少林寺拳法! って、おめえ誰だ!」

「ごめんごめん。僕、草薙北斗。明日からここに通うんだ」

 坊主頭の少年が答える。

「俺は出雲銀河。銀河系の銀河。いい名前だろ」

「うーん。変わってるね」

「おめえの北斗とかいう名前も変わってるじゃねえか」

 銀河がむきになって言った。

 そこへ織絵がやってくる。

「あら北斗、もうお友達が出来たの?」

 その時、織絵の左腕に隠して嵌めてあった時計からコールが鳴った。

「!」

「どうしたの? 母さん」

「何でもないわ。二人とも早く家に帰りなさい。私は用があるから」

 そう言うと、織絵は二人の前から去っていった。

 そこへ警報が鳴る。

 銀河は慌てて鞄を手にすると、家に向かって走り出した。北斗も走り出す。

「なんでついてくるんだ」

「僕の家、4丁目の明日から開店する喫茶店なんだ!」

「げ、じゃあ、お前、俺んちの隣に引っ越してきたやつか!」

「ええ? お隣なの? 銀河君」

 お互いに驚く銀河と北斗。

「ついてこい、とっておきの近道があるから!」

「あ、待ってよ、銀河君!」

 二人は星見体育館の方へ走り出した。

 その頃、星見町の中心街には、機械帝国ガルファの尖兵、チップと呼ばれる機獣が3体現われていた。GEAR隊員の吉良国は混雑する街中で、車を降り、自力で星見体育館へ向かっていた。

「吉良国はどうした?」

 渋谷長官の言葉に、オペレーターの浅野愛子が答える。

「現在、星見町で徒歩で現場に向かっている模様です」

「長官、私も行きますわ」

 さっと天井から降りてきた長い金髪に蒼いベレー帽、白いマスクと体にぴったりとマッチングしているレオタードを着た女性がいう。

「うむ。べガ君、頼む」

 数分後、べガを乗せたワルキューレと呼ばれるバイクが華麗に空中を切って、GEAR本部から飛び出して行った。

 その頃、星見体育館付近では、チップたちが無差別に街を攻撃していた。巻き込まれる形となった銀河と北斗は、チップたちに向かって叫んだ。

「なんだってんだよ!」

「この、馬鹿野郎~!」

 そのとき、奇跡が起こった。星見体育館の地下から巨大な蒼いロボットが現われたのだ。

 ロボットは銀河と北斗を両手で掴むと、悠然と立ちあがった。そして二人をコクピットへといざなう。まるで主が帰ってきたのを喜ぶように。

 それを見ていた吉良国は、

「電童が起動した……誰も乗っていない筈なのに。長官、どうしましょう。僕、乗りそこなっちゃいました」

 とつぶやく。現場に到着したべガもその一部始終を見ていた。渋谷長官に連絡を入れる。

「どういうことかね。べガ君。電童は君と吉良国で動かすはずじゃなかったのか?」

「恐らくは、あの二人が選ばれた、ということでしょうね、電童に。コクピットの映像を下さい。私が彼らに話をします」

 べガのバイザーに電童のコクピットが映し出される。

(そんな! どうしてあの子が!)

 動揺する思いを押し隠し、べガは二人に話しかける。

「そこの子供達!」

「え? お姉さん、ここが見えているの?」

 銀河は下ろせー! と叫んでいる。北斗は驚いたように言った。

「そうよ、そこはGEAR戦士、電童のコクピットなの。さぞ驚いたことでしょうけれど、それはお互い様だわ。貴方たちにやって欲しいことがあるの。目の前にゲーム機みたいなものがあるでしょう?」

「あるけど……」

Aを1回。LLを2回。目の前の刺し込み口に差し込んでエンター!」

「わ、判った」

 銀河も降りるのを諦めて、べガのいう通りにする。

 すると、今まで電童の顔を覆っていた白いバイザーが立ちあがり、ロボットの顔がはっきりと見えるようになった。

「二人とも姿勢を正して! 1、2の3で右足を前に」

べガの命令に、素直に従う二人。

「1、2の3」

「1、2の3」

 電童が動く。ソレを見た渋谷は驚く。

「起動した。電童が!」

 しかし電童はチップの横を通りすぎ、そのまま逃げ様とした。

「!? 何をしてるの二人とも!」

「こうやって逃げろってことじゃあ」

「ちっがーう! 電童は戦士なのよ。ここで戦わなくてどうするの!」

「えー!」

「ええー!」

 銀河と北斗が叫ぶ。べガは叱りつけた。

「だって俺たちただの小学生だぜ! 戦いなんて出来るもんか!」

「それに武器は? 弓とかヨーヨーとかビームライフルとかないの?」

 北斗はアニメオタクなのか、スーパーロボットが持っていそうな武器がないかべガに尋ねる。

「ないの」

「えー!」

 北斗は再び叫ぶ。銀河が言った。

「北斗、やってみようぜ。俺の少林寺拳法の技なら何とかなるかもしんねえ」

「わ、判った、銀河君」

 襲いかかってくるチップに、電童は銀河と北斗の動きをトレースして、滑らかに少林寺拳法の技を繰り出す。

「疾風三連撃!」

 チップがその攻撃を受け、粉みじんに爆発した。残りニ体のチップもあっという間に倒される。べガは一安心した。だがそこに、ギャンドラーのデビルサターン6が部下を率いて現われた。

 その数の多さにべガは舌打ちする。このままでは……。そこに、ネェル・アーガマが到着した。

「なんだ、あの蒼いロボット」

 ジュドーがいう。

「あれがGEARの特機かも」

 アクアの言葉に皆納得したような顔をした。

「ともかく、我々も出よう。ヒューゴ、アクア、お前達も頼む」

「了解です。ブライト大佐」

 ヒューゴとアクアはサーべラスに乗り込む。ジュドーたちもZZガンダムやZガンダム、スーパーガンダムや百式、メガライダーで出撃する。

 そして、ギャンドラーのコマンダー達に一斉に攻撃を開始する。ベガのワルキューレ、電童も協力する。あっという間にギャンドラーは倒され、デビルサターン6は捨て台詞を吐いて去っていった。

 ブライトは胸をなでおろすと、GEAR本部へ連絡を入れた。

 1時間後、ブライトはGEAR本部で渋谷長官やべガと対面していた。渋谷はいう。

「どうだろう? 電童とべガ君を君達に預けたいのだが」

「元よりそのつもりです。しかしパイロットが小学生とは……」

「その辺のフォローは吉良国に抜かり無くさせている。安心していい」

 ブライトは答えた。

「了解です」

「私はオブザーバーとして電童と共に向かいます」

「貴方の戦い方は見事でした。べガさん。ぜひ協力して欲しい」

 べガは素手(メジャー)でギャンドラーの面々を倒したつわものであった。ワルキューレはサイズが小さい為、敵の攻撃はかすりもしなかった。

 新しい戦力をネェル・アーガマは歓迎した。

 銀河、北斗は特別少年見学ツアーに選ばれたことになっている。翌日、吉良国が銀河と北斗をネェル・アーガマに連れてきた。格納庫の電童を見て、北斗が言った。

「もう電童が運び込まれてる」

「あ、電池だ。でっけー。電童って電池で動いてたのか」

 同行してきたドクター井上がいう。

「太陽エネルギーで動かすことも検討されたんですが、それだと雨の日に困るんです」

「それに、夜とかもね」

 同じく同行してきたオペレーターの愛子がいう。

「珍しい特機だな」

 ヒューゴの言葉にアクアも頷く。

「確かにそうね。電池で動くっていうあたりは、この前のエヴァ2号機に似ているけれど」

 そこへ銀河、北斗がやってきた。

「初めまして、ヒューゴさんですよね? サーべラスのパイロットの」

「ああ」

 ヒューゴが答える。

「こちらはアクアさんですね。宜しくお願いします」

 北斗が礼儀正しく言った。

 こうして電童チームはマグネイト・テンへ加わることとなった。

 厳しい戦いを経て、銀河、北斗が真の力を発揮するのは、それからずっと経った頃になる。

FIN

2008年5月 6日 (火)

ヒューゴSS

 ヒュ-ゴは皆に自分の体が半分機械化されていることを黙っていた。人工の臓器が拒絶反応をちょくちょく起こすので、ミタール・ザパトのくれる薬で拒絶反応を抑えている。このことはパートナーのアクアにも言っていない。言えば心配するだろうし、サ-ベラスから降ろされるかも知れないという焦りもあったからだ。

 ヒュ-ゴの体を蝕んだ原因はデビルガンダムだ。奴の無限増殖・自己再生・自己進化の前に、ヒュ-ゴの所属していたクライウルブズはほぼ壊滅した。唯一無事だったアルベロ・エストが瀕死のヒュ-ゴを助けてくれたのだ。アルベロの息子で、ヒュ-ゴの親友だったフォリアを失ったことは、今でもヒュ-ゴの心に暗い影を落としている。フォリアもデビルガンダムによって殺された。アルベロは隊が全滅した責を負い、自ら軍を辞めていった。その行方は判らない。ヒュ-ゴの手術が終わり、目を覚ました時にはもうアルベロはいなかった。

 現在、ツェントル・プロジェクトのテストパイロットはヒュ-ゴ一人。パートナーのアクア・ケントルムはサーベラスのエンジン出力調整などを行う。サ-ベラスが2人乗りの機体なのに、パイロットがヒューゴ一人なのはそういう理由があった。

「くっ、またか」

 ヒュ-ゴは体に拒絶反応が起こるのが手に取るように判った。ザパトの薬に手を伸ばす。もっと強い薬が無ければ、いつかヒュ-ゴは任務をまっとうできず、サ-ベラスから降ろされてしまうだろう。ヒュ-ゴはザパトのプライベートアドレスに、もっと強い薬を要求するメールを送った。

「ヒュ-ゴ、いるんでしょ? 入るわよ」

 アクアの声だ。ヒュ-ゴは慌てて薬を飲み込み、ドアのロックを開ける。

「アクア、どうした。何か命令でも下ったのか?」

「違うわよ! さっきの模擬戦、あれはどういうこと? 私はちゃんと指示を送ったじゃない!」

「結果的に倒せたんだ。文句を言われる筋合いは無い」

「ちょ……あのねぇ!」

 アクアは水着に近い格好のDFCスーツでヒュ-ゴに迫った。

「命令どおりに任務を全うするのが軍人でしょ! パートナーの私がいなかったらサ-ベラスはまともに動かないのよ! 私のいうこともちゃんと聞いて欲しいわ」

 アクアの剣幕はものすごい。だがヒュ-ゴはそれを軽く聞き流した。

「判っている。お前はサ-ベラスの出力調整をきちんとやってくれればそれでいい」

「お前って……年上に向かってお前はないでしょう!」

 このままだとまるで痴話喧嘩だ。ヒュ-ゴは降参することにした。

「はいはい。アクアさん。これからはきちんと命令に従うよ」

「ホントね?」

「ああ」

「それならいいわ。今回のことは水に流してあげる」

 アクアはそう言うと、ヒュ-ゴの部屋から出ていった。

 やれやれとヒュ-ゴが見送る。そのとき、ヒュ-ゴの部屋のパソコンに、ザパトからメールが入った。

『新しい薬を開発した。すぐに君の元へ送る ミタール・ザパト』

 短いメールだった。ヒュ-ゴは一安心する。ツェントル・プロジェクトの試作機、サ-ベラスが完璧に完成すれば、あのデビルガンダムにも復讐できるだろう。そしてアルベロの行方を探すことも。ヒュ-ゴは助けてもらった礼を言いたかった。

 翌日。

 ヒュ-ゴとアクアはサ-ベラスでまた模擬戦を行った。今度はアクアの指示どおりに敵を倒し、任務を完遂させた。サ-ベラスのデータをディスクに移しながら、ヒュ-ゴは手足が発作を起こしたのが判った。

「ぐ……こんなときに! く、薬を……」

 すでにザパトからは新しい薬を貰っている。ヒュ-ゴは痛む手足に鞭打って薬を飲み込んだ。

「ヒュ-ゴ。どうかしたの? 何の薬?」

「何でもない。ただの風邪薬だ」

 アクアの問いにヒュ-ゴはとっさに答える。

「意外とデリケートなところがあるのね。でも早く治しなさいよ。うつされたら堪らないわ」

「お前こそ、その水着みたいな格好で風邪を引かないのか」

「何よ! これはサ-ベラスの出力調整に必要なDFCスーツよ! 好きでこんな裸同然の格好しているわけじゃないわ!」

「そう怒るな。アクア。悪かった」

 アクアは感情のコントロールが不得手だった。それは仕官学校時代、恩師だったエルデ・ミッテにも指摘されたことがある。それを思いだし、アクアは怒りを納めた。

「ごめん。私も言いすぎたわ」

「今回の任務はどうだった?」

「80点といったところね。ほぼ指示どおりに動いてくれたし」

 アクアは機嫌を直した。

「ツェントル・プロジェクトは明日から新しい任務に入るんだったな」

「ええ。宇宙に本格的に出て、サ-ベラスを完璧に仕上げて行くそうよ」

 宇宙か……ヒュ-ゴはまだデビルガンダムに出会う前、クライウルブズで宇宙で戦っていたことを思い出す。

「TEアブゾーバーも完璧にしないとね。今のままじゃいつ出力がおかしくなるか判らないわ」

「そうだな」

 そうなのだ。サ-ベラスに積まれている新型エンジン、TEアブゾーバーは無限の出力を誇るが、何度作っても不安定なのだ。完成すればサ-ベラスは補給なしでほぼ無限に動けることになる。ツェントル・プロジェクトはその為に存在している組織だった。

 ヒュ-ゴは優秀なパイロットの腕を買われ、アクアは仕官学校を首席で卒業したという理由で選ばれた。だがこの二人、なかなか相性が良くない。最初は福座式のパイロットシートを使っていたが、余りにコクピット内で喧嘩するので、単座に変え、ヒュ-ゴが操縦、戦闘、アクアがエンジンの出力調整、ヒュ-ゴへの指示担当になったのだ。

 ともかく、明日は早くから任務だ。二人は早々に今回の任務を切り上げ、明日に備えて休むことにした。

「本格的な宇宙でのデータ収集か……」

 薬を飲みながらヒュ-ゴは自室で一人つぶやく。アルベロは今どこにいるのだろう。

 翌日、アルベロがメディウス・ロクスで襲いかかってくることを、ヒュ-ゴもアクアもまだ知らずにいた。そしてメディウスにエルデ・ミッテが乗っていることも。

FIN

ヒューゴ&アクアSS

 ネェル・アーガマの艦内に設けられたヒュ-ゴの部屋で、ヒュ-ゴは思いを巡らせていた。まさか自分達を襲ってきたのがアルベロだったとは。自分の師匠、いや、クライ・ウルブズの隊長だったアルベロ。ヒュ-ゴは信じられなかった。でもアルベロが今敵なのは事実。しかしメディウス・ロクスを目の前にすると、戦う気力がわいてこない。このままではサ-ベラスはいつか確実に落とされる。

 迷いを消さなければ。ヒュ-ゴはそう考える。そして部屋から出て格納庫に向かった。

 格納庫に地球の特機が並んでいる。その中にサーベラスの姿もあった。

「ヒュ-ゴさん?」

「え?」

 いきなり話しかけられて、ヒュ-ゴは驚いたように振りかえった。

 電童のパイロットの一人、草薙北斗がそこにいた。

「もう寝る時間じゃないのか?」

 ヒュ-ゴの言葉に北斗が答える。

「何だか寝つけなくて。だって明日、アルデバランへ突入でしょう? 母さん……じゃなくてべガさんのことを考えたらとても眠れないです」

 そうだった。北斗の母親ことべガ=草薙織絵は今、アルテアの凰牙にさらわれて、ガルファの宇宙船、アルデバランに捕らえられている。北斗は最初、自分の母がべガだったという事実に動揺した。戦えないと泣いて、銀河から「助けよう! お前の母ちゃん!」と言われなかったら、家に閉じこもって二度と電童に乗ろうとはしなかったに違いない。まだ11歳の北斗はそんな重たい思いを肩に背負っていた。

 ヒュ-ゴは、悩んでいるのは自分だけじゃないと悟り、北斗に優しい声をかける。

「大丈夫、べガさんはきっと無事だ。俺達が精一杯べガさん救出に協力するから、安心して休んでくれ、北斗」

「有難うございます。ヒュ-ゴさん」

 北斗はぺこりと礼をすると、格納庫から去っていった。

 そこへアクアがやってきた。

「あら、ヒュ-ゴ。どうしたの?」

「……ちょっと悩んでいてな。アルベロ・エスト隊長のことを考えていた」

「そうなの……私で良かったら話し相手位にはなるわよ」

 アクアの申し出は有難かった。ヒュ-ゴは言葉少なげに話し出した。

「クライ・ウルブズで隊長と一緒に戦っていたころ、俺は隊長を心から尊敬していた。けれど、対デビルガンダム戦でフォリアや仲間達を失い、隊長はクライ・ウルブズが壊滅した責任を取って軍を辞めた」

「そうだったの……デビルガンダムが絡んでいたのね」

「その隊長、いや、アルベロが俺達の前に敵として現われた。俺はそれが今でも信じられないんだ」

「ヒュ-ゴ……」

 アクアはヒュ-ゴを気遣うように見詰める。

「アルベロ……どうして……」

「ヒュ-ゴ、私は戦士じゃないから貴方の苦悩の全てを判るわけじゃないけれど、ちょっとだけなら慰めてあげる」

 そう言うと、アクアはヒュ-ゴを抱き締めた。

「アクア……」

 アクアのぬくもりが心地よい。ヒュ-ゴもアクアを抱き締めた。

 そうやって長いこと、二人は抱き合っていた。

 そしてそっと互いの体を離す。

「有難う、アクア」

「お礼を言われるほどのことじゃないわよ」

 アクアは優しく言った。

「明日はいよいよべガさん救出作戦だな」

「そうね」

「さっき北斗に会ったよ。眠れないって言っていた」

「そうかも知れないわね」

 でも戦わなければ。ヒュ-ゴは北斗や銀河のために頑張ろうと決意していた。

 そしてアクアも。

「ヒュ-ゴ、そろそろ休まないと明日に響くわよ」

「そうだな」

「おやすみなさい、ヒュ-ゴ」

「ああ、おやすみ、アクア」

 そう言うと、ヒュ-ゴとアクアは互いの部屋へ戻っていくのだった。

FIN 

トウマ&ミナキSS

 トウマはいつミナキに映画のチケットを渡そうか迷っていた。すでに知り合って3ヶ月。最初はただの宅配便のバイトで偶然ミナキと出会ったのだが、そのときミナキに一目惚れしたのが正解かもしれない。今は故あってミナキが関わった雷凰のパイロットになったトウマだが、あまたのバイトをこなしていても、恋愛経験は皆無。どう切り出したらいいか判らない。

「取りあえずミナキを探しに行こう」

 トウマはそう言うと、艦内の各機が収容されているメンテナンスルームへ向かった。

 予想通り、ミナキはそこにいた。

 雷凰のデータをチェックしている。トウマは高鳴る胸を抑えて、さりげなくミナキに語りかけた。

「ミナキ、ご苦労様」

「あらトウマ。パイロットはちゃんと休んでいなきゃ駄目よ。休むのも仕事の内なんだから」

 ミナキがトウマを気遣う。トウマはそれが嬉しかった。

「ちょっと眠れなくてね」

「あら、不眠症?」

「いや。そういうわけじゃないけれど」

 首をかしげるミナキに、トウマは続けていう。

「今度の休暇に時間取れないか?」

「え? まあ取れなくはないけれど」

 トウマは思いきって映画のチケットを取り出した。

「これに一緒に行かないか?」

 それは今流行の恋愛映画のチケットだった。

「まあ……いいの?」

「たまには息抜きも必要だろ?」

 ミナキは笑顔で言った。

「じゃあ喜んで。私からも貴方に渡そうと思っていたものがあるのよ」

 ミナキは分厚い紙の束を取り出した。

「はい、これ」

「これは……」

 雷凰の戦闘シミュレーションパターンが200ほどびっしりプリントされていた。

「これをこなしたら一緒に映画に行ってあげる」

「……わ、判ったよ、ミナキ」

 先日出会ったぺミドバンとの戦闘シミュレーションもある。そして風のように現われ、風のように去っていくダイゼンガ-とアウセンザイターのことも。トウマはパイロットとしてはまだ未熟だ。何せついこの前までは只のフリーターである一般人だったからだ。

 これをこなせばミナキとデートできる! そう思うと、トウマは早速雷凰のシミュレーションデータをロードさせた。

 シミュレーターの中で仮想の敵が現われる。トウマはそれを次々に撃破して行った。

 3日後。青い顔をしたトウマがよれよれになってミナキに告げる。

「200パターン、全部終わったぜ。今日は俺達は非番だ。映画に行こう」

 丁度日本に滞在していたこともある。非番は今日だけだ。何としてもデートにこぎつけなければ。

「でも、トウマ? 貴方顔色が悪いわよ。今日は一日休んだら?」

「今日を逃すとその映画、終わっちまうんだ。だから今日行こう」

「判ったわ」

 ミナキは肩を竦めた。トウマは途端に嬉しそうな顔になる。

「じゃあ着替えてくる」

「私も着替えるわ。第一デッキを待ち合わせ場所にしましょう」

「ああ。じゃ、20分後に」

 トウマとミナキはそう会話を交わすと、それぞれの部屋へ向かった。トウマは部屋に着くと所持金を確かめる。αナンバーズは一応それなりの報酬が貰える。ミナキをお茶に誘って、夕食を食べて……よし! 所持金は充分だ。

 トウマは着替えると、第一デッキへ向かった。先にミナキが来ている。

 え? とトウマは目を疑った。ミナキはまるでウェディングドレスのような綺麗な衣装に身を包んでいたからだ。まさかこれが噂に聞く勝負服というやつか。

「よく似合うよ、ミナキ。綺麗だ」

「有難う、トウマ」

 ミナキが僅かに頬を染めていう。

「じゃ、行こうか」

 トウマはGGGの獅子王凱から借りたバイクにまたがる。ミナキはその後ろに乗った。

 バイクのエンジンを吹かせ、トウマはミナキと共に町の映画館へ向かうのだった。

FIN

スパロボSS

 キョウスケは悪態をついた。戦闘シミュレーションの訓練中、突如現われたアインストに囲まれたのだ。アルトアイゼン・リーゼだけではとても突破出来ない。アインストは5体。通信妨害されていてテスラ・ライヒ研究所には連絡が出来ない。せめてエクセレンを連れてくれば良かったと、キョウスケは後悔する。だが今はそんなことを言っている暇は無い。

「1発1発が特製のチタン製だ! 食らえ! リボルビング・ステーク!」

 アインストが断末魔の声をあげて倒れる。残り4体。

「キョウスケ!」

 ライン・ヴァイスリッターがその場に駆けつけた。一体どうやってキョウスケの危機を知ったのだろう。

「アルフィミィちゃんが教えてくれたの! キョウスケが危ないって! 援護に入るからアインストと距離を取って!」

 何故アルフィミィがキョウスケの危機を知ったのか判らないが、今は素直にエクセレンの増援が有難かった。

「エクセレン! 行くぞ!」

「わお。正念場ってやつね」

 アルトアイゼン・リーゼとライン・ヴァイスリッターは合体攻撃のフォーメーションを組んだ。

「エクセレン!」

 キョウスケがステークをアインストに撃ち込む。

 エクセレンは被弾したアインストに分身攻撃を仕掛けた。

「キョウスケ! パース!」

「いい位置だ。さすがだな」

 キョウスケがもう一撃、アインストに攻撃する。

「わおわおーん!」

 エクセレンがアインストの真上からハウリング・ランチャーを放った。

「これが俺達の……」

「切り札だってやつね」

 エクセレンがいつもの調子で続ける。残ったアインストは3体。

 そこへエクセレンが呼んでおいたであろう増援がやってきた。

「大丈夫ですか!」

「私達も手伝います!」

 ブルックリン・ライフィールドことブリットとクスハだ。虎龍王に乗って二人がやってきた。

「タイラント・オーバーブレイク!」

 アインストに虎龍王の最大奥義が放たれる。アインストは再び断末魔をあげ、消え去った。残り2体。

「エクセレン。再び行くぞ!」

「ブリット君。もう一度!」

「ああ」

 アルトアイゼン・リーゼとライン・ヴァイスリッターの合体攻撃と虎龍王の最大奥義が再び放たれる。

 アインストは全滅した。

「有難う、ブリット、クスハ。助かった」

 礼を言うキョウスケ。

「何を言うんです。ATXチームはキョウスケ中尉がいないと纏らないんですよ」

「エクセレンさんだって、キョウスケ中尉がいなくなったら悲しみます!」

 ブリットとクスハがいう。

「有難うね、ブリット君、クスハちゃん」

 エクセレンも礼をいう。プライベートではキョウスケと恋人であるエクセレンには、キョウスケを失うことは何に代えても耐えがたかった。

 取りあえず戦闘は終わった。シミュレーションの敵も全滅している。アルトアイゼン・リーゼは多少傷を負ったので、テスラ・ライヒ研究所に戻った方が賢明だとキョウスケは判断した。

「帰投するぞ、皆」

「はいはーい」

「了解です」

「判りました」

 心強い仲間に囲まれ、キョウスケは今日も生き延びられたと心の中で神に感謝した。そして仲間達にも。

 そしてATXチームはテスラ・ライヒ研究所へ戻って行った。

「ところでエクセレン。アルフィミィが知らせてくれたと言っていたが」

「うん。そうなの。アルフィミィちゃんの通信でこのことを知ったのよ」

「どこから送ってきたかは判ったか?」

 キョウスケが問う。

「ううん。判らなかった」

「そうか……」

 キョウスケは自分達を助けてくれるアルフィミィにまた会いたいと思っていた。

 その思いが果たされるのが意外と早くやってくることに、キョウスケも他の誰も知らなかった。

FIN

イルイ&ゼンガーSS

 イルイはレーツェルの部屋を訪ねた。大好きなゼンガ-にコーヒー以外のものも作ってあげたい。その一心から、「謎の食通」こと、レーツェル・ファインシュメッカーに会いに行ったのだ。

「どうした? イルイ。ゼンガ-ならここにはいないぞ」

「ううん。レーツェルに用があって来たの」

 イルイはきらきらした大きな瞳を見開いて言った。

「ゼンガ-の好きな食べ物教えて。作ってあげたいの」

 レーツェルはしばし考えた顔をすると、イルイにこう言った。

「ゼンガ-なら和食を好むだろうな。実は私も彼の好物は判らない」

「親友なのに?」

 レーツェルは苦笑する。

「親友だからと言って何もかもお互いの全てを判っているわけではないよ。それにもともとゼンガ-は無口なやつだからな」

「そう……」

 イルイは落胆する。

「本人に聞いたらどうだ?」

 そんな勇気がないからレーツェルの元へ来たのだ。

「ごめんなさい、変なこと聞いて。忘れて、レーツェル」

 そう言うとイルイは通路を走って去った。

 さて、一方のゼンガ-とはいうと……。

「ブリット! まだまだ踏み込みが浅い! もっと飛び込んで来い!」

「はい! 少佐!」

 ブルックリン・ライフィールドことブリットが兄弟子であるゼンガ-に教えを受けていた。剣道の稽古である。

「ブリット君、頑張って!」

 見守っていたクスハがブリットに声をかける。

「ああ、有難う、クスハ」

 そう言うと、ブリットは再びゼンガ-に手合わせを挑んだ。

 そこへ和菓子と煎茶を淹れたイルイがやってきた。

「あの……休憩しませんか?」

「イルイちゃん。よくここが判ったわね」

 イルイは格納庫でゼンガ-の行方を探し、方々聞き歩いて、ゼンガ-とブリットが稽古中だと聞いて、休憩用のお茶とお菓子を厨房のコックに頼んで作らせてもらったのだ。

「む、そうだな。ブリット、一休みしよう」

「はい!」

 イルイがお菓子とお茶を差し出す。

「美味しくなかったらごめんなさい」

「手作りか?」

「うん。ゼンガ-」

 ゼンガ-は煎茶をひとすすりすると、和菓子に手をのばした。

(う、あ、甘い……)

 実はゼンガーは甘い物が苦手だった。だが子犬のように自分を見上げているイルイを見ると、食べたくないとは言いたくない。

 ゼンガ-は自分の分の和菓子をすべてたいらげた。

 ブリットが目を丸くしている。当然だろう。ブリットは昔からのゼンガ-の弟弟子。ゼンガ-が甘いもの苦手なのは知っているからだ。

「少佐、いつから甘いものが平気になったんですか?」

「いや……別に」

 それを聞いたイルイが、悲しそうな顔になった。

「甘いもの……苦手だった? ごめんなさい、ゼンガ-」

 今にも泣き出しそうなイルイの瞳を見て、ゼンガ-は慌てて言った。

「イルイの作ってくれるものなら何でも美味しいぞ」

「本当?」

 ぱぁっとイルイの表情が明るくなる。

 それを見て、ゼンガ-は内心でほっとした。イルイの泣き顔など見たくないからだ。イルイは笑っているときが一番可愛い。

「こんどレーツェルに和食の作り方を教えてもらうといい。俺の好物だ」

 ゼンガ-がいう。

「少佐、ドイツ人なのに和食派なんですか?」

 ブリットの言葉に、ゼンガ-は意外なことを聞かれた顔をした。

「和食はいいぞ。食べると心が落ち着く」

「そうですか」

「そうなんだ」

 イルイは嬉しそうに言った。そして明日からレーツェルに和食を教えてもらおうと決意した。

FIN

2008年3月26日 (水)

まだ33話

 スパロボOG外伝、まだ33話です。手詰まりというか、無限ループ状態に陥ったので、もう一回やりなおさなければなりません。

 mixiの方で攻略ヒントを頂いたので、それで何とかしようと思います。

2008年2月20日 (水)

29話クリア

 スパロボOG外伝、29話までクリアしました。なんてとろくさいプレーなんだ。

2008年1月23日 (水)

まだ24話途中

 スパロボOG外伝、まだ24話途中です。あと1機落とせばいいのですが、なかなか敵が硬くて落とせません。

2008年1月 8日 (火)

まだ第19話

 スパロボOG外伝、まだ19話です。はまり状態になって全滅プレーを繰り返しています。世間にはとっくにクリアした方がいるというのに。何とろくさいプレーをしているんだか。

2007年12月12日 (水)

OG外伝

 結局予約することにしました。スーパーロボット大戦OG外伝。予約特典がどうしても欲しかったのです。あれだけのPVを見せられて買わないスパロボファンはいませんよ。  まだOGs自体をクリアしていないので、こっちを早く進めないと。

2007年11月20日 (火)

スパロボOG外伝

 予約しようかな。どうしよう。まだOG自体もクリアしていないから中古でいいかな。最近ばたばたと忙しくてゲームやっている時間が取れません。

2007年10月 1日 (月)

スパロボMXPSP版2周目

 無事クリアしました。ワイルドアームズはちょっとお預け中。PSP版だとPS2版とエンディングが若干違うのが味噌でしょうか。携帯機でスパロボが出来るのはうれしいですね。DSは持っていませんが。というか、買う予定が無いというのが正解です。PS3も遊びたいソフトがないので買っていません。スパロボかワイルドアームズが出れば買うんですけれどね。

2007年9月19日 (水)

ワイルドアームズ3その2

 現在ニーズヘッグパス攻略まで進んでいます。ドラゴンフォシル一杯集めて砂上船を強くするため、馬に乗って戦闘繰り返し中。これが結構きつい。マテリアルカウントもまだ上がっていないので、少しずつ上げています。
 しかし4周プレーしたデータが消えたのは痛い。こっちが残っていればこんなに苦労しなくても良かったですが、消えたものは仕方がないので大人しくプレーします。

2007年9月10日 (月)

ワイルドアームズ3

 昨日から中断していたワイルドアームズ3のプレーを再開しました。無限連鎖永久機関までクリア。先は長いです。データが消えてしまったためやり直しているのですが、相変わらず3は面白い。シリーズの中で一番好きかも。

2007年9月 3日 (月)

PSP

 持っているのはスパロボMXといただきストリートポータブルとワイルドアームズクロスファイアだけですが、三本ともとても面白いです。DSがいいっっていう人の方が圧倒的に多いんですが、私はPSP大好きです。

2007年8月27日 (月)

スパロボ

 PSP版のスパロボMX、未だ螺旋城との決戦中です。とろくさいったらありゃしない。一日1時間くらいしかプレーできる時間とれないのです。
 とほほ。

2007年8月13日 (月)

PSP

 ワイルドアームズクロスファイア、無事アップデートできてプレーできるようになりました。中古のPSPだったので、アップロードできるか心配だったのですが、何事もなく遊べます。イベントムービーとかオープニングムービーとかすごくきれい。できたらPS2で出して欲しかった。

2007年8月10日 (金)

ワイルドアームズクロスファイア

 購入しましたが、まだ封も切っていません。なにせ3をやり直している最中なので。うちのPSPでは動かない可能性もあるらしいので、ちょっとそこがどきどきものです。なにせ中古のPSPですから。でもなー、それだけの為にPSPもうひとつ買う余裕はないし。  さて、どうしたものか。攻略本は同時に発売されたらしいのでそっちもゲットせねば。

2007年8月 9日 (木)

スパロボMXPSP版

 2周目ももう終盤。シーン7の最後のシナリオをプレー中です。バイト入れたりしていろいろばたばたしているので、ちょっと中休み中。
 バイトは吉野家です。交通費でないのがちょっとアレですが、働きがいのある所です。火曜から木曜までの週3日働いています。8月の中盤からシフトが朝10時からになるので、昼時は大変だろうな。でもガンバッて仕事覚えて働くぞ。

2007年5月28日 (月)

ようやくアルクトス

 PSP版スパロボMX、やっとガルファ皇帝と決着をつけるシナリオまで進みました。とろくさい! 全滅プレーを繰り返していたらみんなのレベルがのきなみ70近くなりました。でも1周目だからきつい戦いになるだろうな。

2007年5月24日 (木)

ついに

 総攻撃でデビルガンダム撃破に成功。シャッフル同盟はエネルギー切れになったので、ゼオライマーでとどめを刺しました。もちろん美久の「愛」つきで。おかげでゼオライマーが現在のナンバーワンレベルにあがりました。エースはヒューゴ。
 次はガルファとの決戦。頑張るぞ。

2007年5月22日 (火)

デビルガンダム

 現在、PSP版スパロボMX、デビルガンダムとの決戦中です。早くシャッフル同盟拳が見たい。昨日もプレーしながら寝入ってしまったらしく、両腕がPSPを握ったままの格好だったので手が痛いです。残りはウォルターガンダムとグランドガンダムのみ。そしたらグランドマスターガンダムとデビルガンダムが出てくるだろうから、覚悟を決めております。電童チーム、ドラグナーチーム、Gガンチーム、ゼオライマー、ロム兄さん、ブルー・ジェットで突っ込んでいます。

2007年5月17日 (木)

もうすぐ終わり

 PSP版スパロボMX、ついにベガ星連合軍と決着をつけるシナリオまでたどり着きました。親の目を盗んでこっそりプレー中なのですが、真夜中にしかプレーできないのが難点ですな。昨日なんか、えらくマジンガーZのカラオケがうまい人がいるな、という夢を見たのですが、プレー中に寝てしまっただけで、夢のなかでカラオケしているという落ちだったのでした。どんがめプレーはまだまだ続きそうです。

2007年5月 9日 (水)

ロム兄さん

 PSPスパロボMX、ようやくガデスと決着をつけるシナリオまで進みました。ここは電童の「飛べ! スバル」と2個イチのストーリーなのでお気に入りです。ちゃんとセリフ入りで「僕は君の……」「友達だろ!」「飛べー! スバルー!」が再現されていて嬉しかったです。
 夜中に親の目を盗んでこっそりやっているのでなかなか進みませんが、何とか最終マップまで頑張りたいと思います。

2007年5月 7日 (月)

ガルムレイド

 現在、スパロボMXPSP版を進めているのですが、ガルムレイドが中途半端に強くて、私にはサーベラスの方が性に合っているんだなと感じました。気力あがるまで撃たれ弱い! 
 ともあれ、もうシーン8もラストまできたので、早くクリアできそうな勢い。現在北斗がさらわれたシナリオまで進みました。

2007年5月 2日 (水)

シーン7

 PSP版スパロボMX、ようやくシーン7終盤、螺旋城との決戦までいきました。夜こっそりプレーしているので、どんがめのようなスピードです。

2007年4月28日 (土)

やっとのことで

 PSP版スパロボMX、ドラゴノザウルスを倒しました。スーパー系ルートだとこんなシナリオがあったのね。いつもリアル系なので知りませんでした。まだまだ不勉強です。

2007年4月20日 (金)

親に隠れて

 こっそりと進めているPSP版スパロボMX、やっとラゴゥの登場するシナリオまで進みました。本当に親に隠れてなので、なかなか進みません。困ったものです。

2007年4月18日 (水)

PSP版順調

 ディジェを取りました。現在カミーユが凄い勢いで撃墜数を増やしています。さすが隠し機体。

2007年4月15日 (日)

MX順調に進み中

 PSP版スパロボMX順調に進み中。現在シナリオ23辺りです。今度こそディジェを取るぞ!

2007年4月 1日 (日)

PSP買ったはいいけれど

 中古だったのでメモリースティックが入っておらず、週明けにまた買いに行かなければならない模様。侮った!

2007年3月30日 (金)

やっと

 長らく手放していたPS2を買い戻します。あとPSPも買います。中古だけれど。
 ソフトだけ持っていて遊べなかったのでストレスたまりまくり。

2007年2月 9日 (金)

スパロボMX

 mixiにてスパロボMXのコミュを運営しています。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1779866

 なかなか人が集まりませんが、頑張っております。

 障害年金申請は現在進行中。これがうまく行ったらまた引っ越す予定です。

2007年2月 6日 (火)

mixiで

 スパロボMXのコミュを運営中。なかなか人が集まりませんが、マイペースにやっていこうと思います。

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